前田陽一教授が「数学セミナー」に出題しました
日本評論社から出版されている月刊誌「数学セミナー」の連載コーナー「エレガントな解答をもとむ」に、初等幾何学の問題を出題しました。
出題(2024年3月号掲載分)/応募締切(3月8日)/解答(2024年6月号掲載) | Web日本評論 (web-nippyo.jp)
高校生なら十分にチャレンジできる問題です。応募締め切りは3月8日です。腕に覚えのある方もない方も奮ってご参加ください。まずはGeoGebraのような数学ソフトウェアで作図してみましょう!
(文章:前田陽一)
前田陽一教授が国際会議で招待講演を行いました
12月12日、タイのパタヤで招待講演を行いました。数学とテクノロジーに関する国際会議ATCM2023(Asian Technology Conference in Mathematics)で、タイトルは「Locus of viewpoints from which a conic appears circular」(二次曲線が円に見える視点の軌跡)です。内容は中高生にもわかる初等的な数学です。円を地面に置いて様々な視点から見ると、円が楕円に見えることは皆さんもご存じでしょう。では、楕円を地上に置いてみるとどうでしょう?楕円を地面に置いて様々な視点から見ると、楕円が円に見える視点がたくさんあり、楕円が円に見える視点全体は双曲線になります。逆に、双曲線を地面に置いて様々な視点から見ると、双曲線が円(の一部)に見える視点全体は楕円になります。放物線を地面に置いたらどうなるのでしょう?このように、身近なところに数学は潜んでおり、美しい双対性を見出すことができます。QRコードを読み取ると、発表で用いた資料を見ることができます。その中に三角関数に関する問題とその答えがあるので、腕に覚えのある人は是非チャレンジしてみて下さい。この問題は球面上の楕円から導かれるもので、そこにも双対性が潜んでいます。資料の最後の方にある写真は、水平線が私たちに自分が立っている標高を教えてくれている、というものです(水平線と山の稜線との交点に注目して下さい)。(文章:前田陽一)
大学院生が「統計データ分析コンペティション2023」で審査員奨励賞
統計データ分析コンペティション2023において、理学研究科数理科学選考の大河内菜月さん(修士1年生)が提出した「パネルデータを用いた進学と就職時による人口流出の要因分析」と題する論文が、審査員奨励賞を受賞しました。統計データ分析コンペティションは、総務省統計局、独立行政法人統計センター、統計数理研究所、日本統計協会の共済により平成30年度(2018年度)から毎年開催しており、令和5年度(2023年度)に第6回の「統計データ分析コンペティション2023」が開催されました。
大河内さんは学部4年次から、山本義郎教授の研究室で、データ解析コンペティションなどにも取り組んでおり、このコンペティションのため、提供データについて様々な観点から調べ研究テーマを選び、各都道府県の人口流出の要因を進学と就職に注目して分析を行ないました。提出した論文では、分析によって高校卒業者の就職率、有効求人数、県内従業率、一人当たり県民所得が人口流出に影響を与えていると判明し、結果に基づいて人口流出を改善するための提言を行うことで、地方圏における若年層の人口流出問題を解決のへの貢献を示しました。大学の公式ホームページにも詳しい記事が載っています。
理学部広報室の設置
18号館の1階に理学部の広報室が出来ました。先生の研究紹介や学科の紹介のパネルが展示されています。普段は部屋に鍵がかかっていて、外から展示を眺める形になっています。
しかし、12月2日は湘南キャンパス見学会(付属校保護者向け)が開催されるのに合わせて、10時から16時まで部屋が空いています。また院生の学生が待機していまして、展示に関する簡単な質問に答えします。ぜひ、近くのお越しの際は、部屋を覗いてみて下さい。
8月5日・6日にオープンキャンパスが実施
8月5日・6日にオープンキャンパスが実施され、数学科では学科企画と総合型選抜対策講座を行いました。
数学科の学科企画は 8月5日 「有利な判断のための確率・統計」担当:山本先生 8月6日 「2次関数とバタフライ効果」担当:桐木先生 であり、には保護者の方も含め両日ともに50名ほどの参加者がありました。 参加者のアンケートからは、「高校数学から少し発展した分野を学べたので楽しかった。」「模擬授業を体験出来て良かった」「大学について知ることができてよかった」などの感想がありました。タイ KMITL のから2名の短期留学生
5月24日から7月3日まで、タイ・モンクット王カラバン工科大学(KMITL)と本学の学術交流協定に基づいたLaboratory Training Program として KMITL より2名の学生が数学科の山本研究室を希望し5週間のラボラトリートトレーニングを行いました。
RitiさんとSaraさんはともにタイ・モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)の工学部3年生でロボティクス・AIを学んでいますが、データサイエンス特にデータの可視化に興味を持ち、山本研究室でのトレーニングに参加しました。
本プログラムの講義・演習に取り組むだけでなくとして学部ゼミ、大学院ゼミにも参加し、江ノ島への遠足などの交流も行いました。
6月30日に行われた SummerTraining Wrap up(研究報告会)では、ポスターセッションでしたが、研究成果である自作のデータ可視化の Web アプリケーションを紹介することもできました。
障がいのある学生に対するサポートについて
理学部数学科では,https://www.tokainewspress.com/contents.php?i=2749 に記事が掲載されましたので,ぜひご覧ください.
障がいのある学生に対するサポートに向け, サイエンス・エンジニアリングカレッジの職員やインクルージョン推進室と連携して, 就学支援をしやすい環境作りに取り組んでいます. 東海大学新聞のWeb版6月18日(日) オープンキャンパス開催
6月18日(日)にオープンキャンパスが開催され,
数学科は16号館201教室にて, ・長井秀友先生による模擬授業「無限は不思議で面白い」 ・学科長による「学科説明会」 が以下の時間の2回開催されます. 1回目:11時15分~12時00分. 2回目:13時15分~14時00分. また,当日は数学科所属の在学生から実際に学生生活や勉強に関する質問を受け付けます. ぜひ,東海大学理学部数学科のオープンキャンパスにぜひ足をお運びください.事前予約制になっています。詳しい申し込み方法は、下をご覧ください。
【湘南】オープンキャンパス(6/18) | キャンパスニュース | 東海大学 – Tokai University (u-tokai.ac.jp)
テニュアトラック教員着任セミナー開催のお知らせ
2023年2月27日(月)にテニュアトラック教員着任セミナーが開催されます。
詳しくは、大学のホームページをご覧ください。https://www.u-tokai.ac.jp/news-notice/370764/
ユホ レッパネン先生が東海大学に卓越研究員として着任
2022年年12月にユホ レッパネン先生が東海大学総合科学技術研究所特任講師かつ卓越研究員として着任されました。
卓越研究員とは、若手研究者を安定かつ自立した研究が出来るようにと文部科学省が作りました。毎年の新規採用は20名程度で、とても採用されるのは難しいポストです。
研究分野は「力学系理論」をしています。力学系とは一定の規則に従って時間の経過とともに変化する物理学や生物学のシステムを記述する数理モデルです。カオス的な力学系によって生成される決定論的時系列に対する「極限定理」,または応答理論について特に関心があります。
出身は、フィンランドです。2023年度には、数学科の講義「確率論」を秋学期に担当する予定です。数理科学研究科数学コースの講義も担当する予定です。
着任セミナーが2月27日に開催されます。詳しくは、下のページをご覧ください。