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月別アーカイブ: 12月 2023

前田陽一教授が国際会議で招待講演を行いました

12月12日、タイのパタヤで招待講演を行いました。数学とテクノロジーに関する国際会議ATCM2023(Asian Technology Conference in Mathematics)で、タイトルは「Locus of viewpoints from which a conic appears circular」(二次曲線が円に見える視点の軌跡)です。内容は中高生にもわかる初等的な数学です。円を地面に置いて様々な視点から見ると、円が楕円に見えることは皆さんもご存じでしょう。では、楕円を地上に置いてみるとどうでしょう?楕円を地面に置いて様々な視点から見ると、楕円が円に見える視点がたくさんあり、楕円が円に見える視点全体は双曲線になります。逆に、双曲線を地面に置いて様々な視点から見ると、双曲線が円(の一部)に見える視点全体は楕円になります。放物線を地面に置いたらどうなるのでしょう?このように、身近なところに数学は潜んでおり、美しい双対性を見出すことができます。QRコードを読み取ると、発表で用いた資料を見ることができます。その中に三角関数に関する問題とその答えがあるので、腕に覚えのある人は是非チャレンジしてみて下さい。この問題は球面上の楕円から導かれるもので、そこにも双対性が潜んでいます。資料の最後の方にある写真は、水平線が私たちに自分が立っている標高を教えてくれている、というものです(水平線と山の稜線との交点に注目して下さい)。(文章:前田陽一)

   

 

大学院生が「統計データ分析コンペティション2023」で審査員奨励賞

統計データ分析コンペティション2023において、理学研究科数理科学選考の大河内菜月さん(修士1年生)が提出した「パネルデータを用いた進学と就職時による人口流出の要因分析」と題する論文が、審査員奨励賞を受賞しました。統計データ分析コンペティションは、総務省統計局、独立行政法人統計センター、統計数理研究所、日本統計協会の共済により平成30年度(2018年度)から毎年開催しており、令和5年度(2023年度)に第6回の「統計データ分析コンペティション2023」が開催されました。 大河内さんは学部4年次から、山本義郎教授の研究室で、データ解析コンペティションなどにも取り組んでおり、このコンペティションのため、提供データについて様々な観点から調べ研究テーマを選び、各都道府県の人口流出の要因を進学と就職に注目して分析を行ないました。提出した論文では、分析によって高校卒業者の就職率、有効求人数、県内従業率、一人当たり県民所得が人口流出に影響を与えていると判明し、結果に基づいて人口流出を改善するための提言を行うことで、地方圏における若年層の人口流出問題を解決のへの貢献を示しました。

大学の公式ホームページにも詳しい記事が載っています。

大学院理学研究科数理科学専攻の大河内菜月さんが「統計データ分析コンペティション2023」大学生・一般の部で審査員奨励賞を受賞しました | ニュース | 理学部 | 東海大学 – Tokai University (u-tokai.ac.jp)

山本義郎教授が国際会議で講演を行いました

山本義郎教授が2023年12月6日から8日に、オーストラリア シドニーのMacquarie Universityで開催された国際会議IASC-ARS2023で、招待セッションでの講演(タイトルはAvailability and Visualization of the Number of People Infected with COVD-19 in the Region in Japan)をしました。IASC-ARSは国際計算機統計学会のアジア・オセアニア地域部会で隔年で開催される国際会議で、計算機集約的な統計手法や統計的可視化手法に関する先進の研修成果が報告されています。